放課後等デイサービスで取り組まれている学び・勉強

放課後等デイサービスにおける「勉強や学び」は、単に学校の宿題を終わらせるだけでなく、「発達上の課題に合わせた基礎学習の定着」や「将来の自立や社会生活に必要なポータブルスキルの習得」を目的として多角的に展開されています。
現在の放課後等デイサービスで実施されている主な学び・勉強の取り組みと具体的な例を4つの領域に分けて解説します。

1.教科学習支援・基礎学力の定着
学校の授業内容の理解や宿題のサポートを中心とした学習です。発達障害や学習上の困り感(LD、ADHDなど)に配慮した工夫が施されています。
•スモールステップ教材・タブレット学習
一歩ずつの達成感を得られるICT教材(『AIタブレット学習』等)を活用し、対話型・アニメーション形式で読み・書き・計算の苦手意識を緩和します。
•視覚化・構造化された指導
文字だけの問題集ではなく、図形や絵カードを組み合わせた個別プリントを用い、問題の意図を把握しやすくします。

2.認知機能・学習基盤のトレーニング(認知療育)
教科の勉強に入る前の「見る・聞く・手足を動かす」といった脳や感覚の基盤を育てるアプローチです。
•ビジョントレーニング(眼球運動)
「黒板の文字を写すのが苦手」「読書中に一行飛ばしてしまう」子に対し、跳躍性眼球運動を鍛える「点模写」や「間違い探し」などを取り入れ、読み書きの精度を高めます。
•コグトレ(認知機能強化トレーニング)
記憶力・注意力・空間認知力を高めるパズルや、言葉の概念(類推・反対語など)のカードワークを実施し、学習のベースを整えます。

3.SST(ソーシャルスキルトレーニング)とコミュニケーション
集団生活や対人関係で必要な「社会的スキル」を実践的に学ぶ領域です。
•ロールプレイ・ゲーム活動
「借りるときは『貸して』と言う」「ゲームで負けたときの気持ちの切り替え」など、日常の不器用さが出やすい場面を劇形式やカードゲームで模擬体験・練習します。
•アンガーマネジメント
自分の感情を視覚的な「怒りメーター」で自己把握し、深呼吸や一時避難(タイムアウト)の行動パターンを身につけます。

4.生活体験・自立準備型学習(実用的学び)
高学年や中高校生を対象に、社会に出てから必要な実務・生活スキルを育むプログラムです。
•金銭感覚・買い物学習
事業所内での「お店屋さんごっこ」や実際に近隣店舗でおやつを買う体験を通じ、値段の計算やお釣りの理解、所持金に応じた買い物スキルを学びます。
•クッキング・生活動作プログラム
手順書(視覚的スケジュール)に従って簡単な調理や掃除を行うことで、手指の巧緻性(こうちせい)と自立能力を高めます。
•プログラミング・パソコン操作
タイピングやScratchを用いたプログラミングを通じて、論理的思考力を養いつつ、将来の就労支援(PCスキル)の第一歩として取り組みます。

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